副腎クリーゼ(急性副腎不全)
急性副腎不全(副腎クリーゼ)とは、副腎の機能が急激に低下し、命に関わる緊急状態を引き起こす症状です。

主な症状
脱水:電解質のバランスが崩れ、体内の水分が不足します。
血圧値低下:コルチゾールの不足によって急激に血圧が低下します。
血糖値低下:コルチゾールの不足によって低血糖が起こります。
意識障害:血圧や血糖が正常範囲を下回ることで、脳への血流や栄養供給が不十分となり、意識が朦朧とすることがあります。
これらの症状が進行すると、最終的にはショック状態に陥り、緊急治療が行われなければ死に至ることもあります。

原因
副腎クリーゼの原因は、体へのストレス(胃腸炎・胃腸疾患・感染症・外科手術・事故・怪我・身体的ストレス・心理的ストレス)などの要因が引き金となることが多く、これらの要因が体内でコルチゾールの需要を高め、通常の補充量では不足することから発症します。また、コルチゾールなどのステロイド薬を誤って中断した場合や、急に減量した場合もリスクが高まります。
[出典]Adrenal Crisis: Still a Deadly Event in the 21st Century

治療法
副腎クリーゼが疑われた場合、速やかにコルチゾール補充(ヒドロコルチゾンなど)と、点滴による水分・電解質補充を行うことが最も重要です。治療が遅れると致命的な結果を招く可能性が高いため、早期の発見と迅速な対応が命を守る鍵となります。
このリスクを防ぐためには、日常的なコルチゾール補充療法を適切に行い、「どの状態になったら何をすべきか」を事前に医師と相談しておくことが重要です。
[参考]急性副腎不全(副腎クリーゼ)
[出典]Replacement Therapies in Adrenal Insufficiency