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副腎皮質機能低下症とは?

副腎皮質機能低下症は、副腎から分泌されるホルモン(コルチゾール)の量が不足する状態を指します。コルチゾールは、体のストレス反応やエネルギー代謝、血圧の維持、免疫調整などに重要な役割を果たします。このため、ホルモン不足が起こると身体の機能が多方面で影響を受けます。原因や症状は多岐にわたり、適切な診断と治療が患者の健康維持に不可欠です。

主な原因
  • 原発性副腎皮質機能低下症(アジソン病)
    副腎自体が損傷を受け、ホルモン分泌が著しく低下する状態です。自己免疫疾患が最も一般的な原因であり、結核や癌の転移、副腎の出血、感染症なども関係します。主な症状は倦怠感、体重減少、低血圧、色素沈着(皮膚の黒ずみ)などです。
  • 続発性副腎皮質機能低下症(下垂体前葉機能低下症)
    下垂体や視床下部の障害により、副腎を刺激するホルモン(ACTH)が不足することで起こる状態です。腫瘍、外科手術、放射線治療、分娩時の大量出血によるシーハン症候群などが原因となります。原発性とは異なり、色素沈着が見られない点が特徴です。
  • 医原性副腎皮質機能低下症(ステロイド離脱症候群)
    長期間のステロイド治療を中止または急激に減量することで、副腎がホルモンを分泌できなくなる状態です。適切な減量計画を行わないと、急性症状(低血圧や低血糖など)を引き起こすリスクがあります。
    回復の見込み:原因となる薬剤が解消されると回復する可能性がありますが、慎重な減量計画とストレス時の適切な対応が必要です。
  • 薬剤性副腎皮質機能低下症(抗がん剤などによる)
    抗がん剤や免疫チェックポイント阻害薬など、一部の医薬品が副腎皮質の機能を直接または間接的に抑制することで生じる副腎皮質機能低下症です。これらの薬剤は、副腎を攻撃したり、下垂体の機能を低下させたりすることがあります。
    主な原因となる薬剤:抗がん剤(特に免疫チェックポイント阻害薬)、免疫抑制剤、放射線治療に伴う影響など。
参考リンク

副腎皮質機能低下症 – MSDマニュアル


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