シックデイの対応方法

副腎皮質機能低下症では、発熱や感染症、けが、手術などで体に負担がかかったときに、普段より多くのコルチゾールが必要になります。このような体調不良時の薬の調整を「シックデイルール」といいます。対応は人によって異なるため、あらかじめ主治医と「どのような状態で、どの程度薬を増やすか」を決めておくことが大切です。

どのようなときに薬を増やすか

発熱や感染症などで体調が悪いときは、主治医から指示された方法に従って、内服するコルチゾールを一時的に増やします。通常量の2倍程度を目安とすることがありますが、増量する量や期間は人によって異なります。

吐き気や嘔吐、下痢が続く場合は、薬を飲めなかったり、飲んだ薬を十分に吸収できなかったりすることがあります。このような場合は、内服だけでは対応できないことがあるため、早めに医療機関へ連絡してください。

重い感染症、敗血症、強い脱水、大きなけがなどの場合は、内服ではなく、医療機関で注射や点滴によるコルチゾールの補充が必要になることがあります。

手術や処置を受けるとき

抜歯や内視鏡検査などの処置を受ける場合にも、内容や麻酔の方法によっては、コルチゾールの補充量を調整することがあります。大きな手術では、注射や点滴でコルチゾールを補充し、体調をみながら通常の治療に戻していきます。

手術や処置を受ける予定がある場合は、事前に副腎皮質機能低下症であることを医療者に伝え、薬の調整方法を主治医に確認しておきましょう。

日常生活の中での考え方

妊娠中、軽い運動、試験などの精神的な負担では、必ずしも薬の増量が必要とは限りません。一方で、強い精神的ストレスなどでは、追加の服用が必要になる場合もあります※1

どのような場合に薬を増やすかは、国やガイドラインによって考え方が異なる部分もあります。自分の場合の対応について、あらかじめ主治医と相談しておきましょう。

  1. 精神的ストレスに対する対応は、国やガイドラインによって異なり、個別の判断が必要です。
ここで示している内容は一般的な目安です。薬を増やす量や期間、注射や点滴が必要になる状況は、病気の原因や治療内容によって異なります。シックデイに備えて、どのような状態でどのように対応するかを、あらかじめ主治医と相談して決めておきましょう。体調不良時に一時的に薬を増やす場合も、主治医から指示された方法に従ってください。自己判断で薬を中止したり、日常的に決められた量を超えて服用し続けたりしないことが重要です。

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