副腎クリーゼ(急性副腎不全)

副腎クリーゼ(急性副腎不全)は、コルチゾールの作用が急に不足することで、血圧の低下や脱水、低血糖、意識障害などを起こす、命に関わる緊急状態です。副腎皮質機能低下症の方は、病気やけがなどで体に大きな負担がかかったときに、必要な量のコルチゾールを十分に増やせないことがあります。

資料 日本内科学会雑誌105巻4号

どのような症状が出るか

副腎クリーゼでは、次のような症状が現れることがあります。

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なぜ起きるのか

副腎クリーゼは、体に大きな負担がかかり、コルチゾールの必要量が急に増えたときに、必要な量を十分に補えなくなることで起こります。感染症や発熱、胃腸炎、手術、事故やけが、強い脱水などがきっかけになることがあります。また、ステロイド薬を自己判断で急に中止したり、急に減量したりすることもリスクになります。

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どのように対応するか

副腎クリーゼが疑われる場合は、本人に意識があり、薬を飲める状態であれば、まず主治医から指示されたコルチゾール補充薬(コートリルなど)を服用します。同時に、できるだけ早く医療機関へ連絡し、受診してください。吐き気や嘔吐などで薬を飲めない場合、飲んでも吐いてしまう場合、意識がもうろうとしている場合は、内服だけでは対応できません。すぐに119番に通報してください。

医療機関では、ヒドロコルチゾンなどを注射や点滴で補い、必要に応じて点滴で水分や電解質を補います。治療が遅れると重症化する可能性があるため、様子をみて受診を遅らせないことが大切です。

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副腎クリーゼへの備えと考え方

副腎皮質機能低下症の管理では、「副腎クリーゼを防ぐこと」と、「起きたときにすぐ対応できるようにしておくこと」の両方が大切です。体調が悪いときの薬の使い方や、薬を飲めないときの対応は、あらかじめ主治医と確認しておきましょう。副腎クリーゼが疑われる場合に備えて、副腎皮質機能低下症であることを示す副腎不全カードや緊急時の連絡先、服用している薬の情報を携帯しておくことも役立ちます。

日常的に体調を管理していても、感染症やけがなどをきっかけに、急に状態が悪化することがあるので、「起こさないようにする」だけでなく、「起きたときにどう対応するか」を本人やご家族、身近な方と共有しておくことが重要です。

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