質問
精神症状だけ+低コルチゾールで副腎皮質機能低下症と診断されました
主な症状が、不安感・倦怠感・ブレインフォグ・不眠で、心療内科に通院していました。その後、低コルチゾールが見つかって、副腎皮質機能低下症としてコートリルを開始しています。ただ、SNSで見るような「劇的に楽になる」感覚はあまりなく、なんとなく不安感が落ち着いた感じはあります。同じような経過だった方や、診断や治療方針を見直した経験がある方はいますか?
/
質問
患者さんの声
実体験をもとにした個人の意見です
さまざまな考え方のひとつとしてご覧ください
思ったことや気づいたことなど
気軽に共有してください
私なら、一度は「本当に補充療法が必要な状態なのか」を慎重に確認すると思います。
精神症状が中心で、心療内科の薬を服用している中で低コルチゾールが見つかった場合は、薬の影響や、一時的な抑制なども関係しているケースがあるみたいです。特に、コートリルを飲んでも劇的改善がなく、「なんとなく不安感が落ち着いた気がする」くらいだと、判断が難しいこともあるのかもしれません。
本当にコルチゾールが大きく不足しているなら、精神症状だけではなく、
・低血圧
・食欲低下
・体重減少
・低血糖傾向
・強い易疲労感
・感染や暑さでの悪化
・朝に動けない
・吐き気
・ストレスや負荷で体調が悪化する
みたいな、「全身のストレス耐性低下」っぽさが、どこかで出てくる人が多い印象があります。
もちろん、本当に副腎皮質機能低下症でも、改善がゆっくりな人はいるかもしれません。ただ一方で、もし本来は補充が必要な状態ではなかった場合や、少量の頓服でも対応できるレベルの場合でも、そのまま長期でコートリルを飲み続けることで、今度は医原性の副腎皮質機能低下症になっていく可能性もあると思います。
もし私がこの状況なら、早い段階でセカンドオピニオンを受けると思います。
副腎の病気であれば、低血圧・低血糖・吐き気などの「身体症状」が伴うのが原則です。そのため、精神症状(不安・ブレインフォグ)だけで身体症状がない場合、副腎そのものの病気ではなく、「心療内科系の疾患や脳の疲労によって、一時的にコルチゾールが低くなっているだけ」の可能性が高いと考えられます。
また、現状として「なんとなく落ち着いた」程度の効果しか実感できないのであれば、毎日のコートリル(ステロイド)補充は治療としてのメリットが薄いです。むしろ、必要のない長期服用を続けることによって「自分の副腎がホルモンを作るのをサボるようになり、本当に機能が低下してしまう(萎縮する)リスク」の方が上回ってしまいます。
少しでも診断に疑問や違和感がある場合は、漫然と服用を続けず、別の内分泌代謝内科の専門医にこれまでの検査データを持ってセカンドオピニオンを求めることをお勧めします。
この論文も参考になりそうです。
メンタル疾患、PTSD、慢性疲労症候群、長期ストレス、感染後の疲労、SARS/COVID後の状態などで、低コルチゾール血症やHPA軸の抑制が見られることがある。
その中には、中枢性副腎皮質機能低下症と診断し得るケースもある。
ただし、それが全員「一生ものの副腎皮質機能低下症」という意味ではなく、ストレスや炎症、感染後の影響が落ち着くと、HPA軸が回復するケースもある。
という話だと思います。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/63/5/63_63.5_409/_pdf