質問
シックデイルールに記載されている「頭痛」は、どの程度を想定している?
主治医からいただいたシックデイルールに、「頭痛」と書かれていました。ただ、以前受診した時に、2ヶ月以上頭痛が続いていることを伝えても、シックデイ対応についての指導は特にありませんでした。
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シックデイルールに書かれている「頭痛」は、慢性的に続いている頭痛そのものというより、体に負荷がかかっている時に出る頭痛を想定しているのかなと思いました。
シックデイ対応って、普段からある症状に対して増量するというより、感染、発熱、胃腸炎、けが、手術などで、通常量では足りなくなる時の一時的な対応だと理解しています。
なので「頭痛」も、いつもの頭痛ではなく、急に強くなった頭痛、発熱・腹痛・下痢・食欲不振などを伴う頭痛、ぐったりする・血圧が下がる・意識がぼんやりするなど、全身状態の悪化と一緒に出ている頭痛を目安にするのかなと思います。
2ヶ月以上続いている頭痛について主治医からシックデイ対応の指導がなかったのであれば、少なくとも慢性的な頭痛だけで増量するという判断ではなかったのかもしれません。
でも、その痛みの負荷でもジワジワと削られることもあるので、そんな体感の場合は相談してみると良いと思います。
どの程度で増量するかは患者さんごとに違うと思うので、「自分の場合は、どんな頭痛ならシックデイ対応が必要か」を見つけつつ、自分の取説を作っていけるといいですね。
シックデイルールにおける「頭痛」は、痛みの強さ(よっぽどの頭痛)というよりも、「急激に起きた、一時的な体調不良(身体的ストレス)に伴う頭痛」を指しています。
・急性感染症のサイン: 風邪やインフルエンザなどの引き始め、発熱に伴って出る急な頭痛
・脱水や低血糖: 一時的な体調不良による食事不足や水分不足からくる頭痛
・急性副腎不全(副腎クリーゼ)の初期症状: 体内のコルチゾールが急激に足りなくなって起きる、倦怠感や吐き気を伴う急激な頭痛
つまり、「今まさに体の中でトラブルが起きていて、急いでコルチゾール(コートリル)をたくさん消費している状態」の指標として、頭痛が挙げられています。
主治医が「2ヶ月続く頭痛」に対してコートリルの増量を指示しなかったのは、それがシックデイ(一時的な急性ストレス状態)ではなく、別の原因による「慢性頭痛」であると判断したからだと考えられます。
もし、この2ヶ月間続く頭痛に対してシックデイルール(コートリルを3倍にするなど)を適応してしまうと、以下のような問題が生じます。
・重大な副作用のリスク: コートリルを長期間にわたって自己増量し続けると、クッシング症候群(ムーンフェイス、高血圧、糖尿病、免疫低下など)という深刻な副作用を引き起こしてしまいます。
・根本解決にならない: 2ヶ月続く頭痛の背景に、緊張型頭痛や片頭痛、あるいは別の原因(脳神経的な問題や血圧など)がある場合、コートリルを増やしても頭痛そのものは治りません。
主治医は、「この頭痛はコートリルの増量(シックデイ対応)で解決すべき種類のものではない(むしろ増量し続けると危険である)」と考えたため、あえてシックデイとしての指導をしなかった可能性が非常に高いです。