プレ副腎クリーゼで入院した時のこと
昨年の6月に入院した時のことです。
感染症にかかり、シックデイのストレスドーズが不十分だったことで、3日ほどかけて少しずつ状態が悪化していきました。
強い腹痛と頭痛、全身の痛み、吐き気があり、目の前が暗くなって、脱力感で歩けなくなりました。判断力も落ちていたため、夫のサポートで主治医に連絡しました。
自宅でできる対応はしていましたが、それだけでは追いつかず、外来を受診させていただくことになりました。
夫が病院の玄関で車からおろしてくれたところまでは覚えています。けれど、その後の記憶がなく、気づいた時には車椅子で運ばれていました。
記憶がない間に採血もされていて、意識がはっきりした時には、主治医が診察してくれていました。
採血結果が出て、心電図などの検査もあわせて確認したところ、副腎クリーゼまでは進行していないとのことでした。ただ、軽い脱水があり、ナトリウムも少し低めだったため、念のため入院になりました。
飲んでいたコートリルは、それなりに吸収されていたようで、そのまま経口でシックデイ対応を続けながら、点滴で電解質を補正していただきました。
すると、体調は劇的に良くなりました。
そのタイミングで、ようやく体に力が入るようになり、歩けるようになりました。
この経験で感じたのは、副腎皮質機能低下症は、副腎クリーゼまで進行していなくても、本人の体感としては本当に危険を感じるほどつらい状態になることがある、ということです。
そして、副腎クリーゼまで進行した場合は、この状態に加えて、低血糖、低血圧、循環障害などからショック状態になり、生命に関わることもあります。場合によっては、後遺症が残ることもあるそうです。
「いつもと違う」と感じる状態になった時には、自己判断で抱え込まず、早めに主治医や医療機関に相談することが大切だと感じました。
参考
副腎クリーゼについては、ファイザーのオレンジ色の副腎不全カードを監修された柳瀬敏彦先生が、日本内科学会雑誌の中で「急激な糖質コルチコイドの絶対的あるいは相対的欠乏により循環障害をきたす致死的病態」と説明されています。
出典:「急性副腎不全(副腎クリーゼ)」日本内科学会雑誌 105巻4号
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/105/4/105_640/_pdf